京成グループ再編~統合の流れ~

研究・解説記事

京成グループによるバス事業の再編が、バス愛好家を中心に注目を集めています。その概要は、2025年4月に京成バス本体以外の各社を地域ごとに統合し、2026年4月には京成バス本体の営業所も再編。これにより、京成バス東京、京成バス千葉ウエスト、京成バス千葉セントラル、京成バス千葉イーストの4社体制となる予定です。

前回は、小湊系や関鉄グループを除く、再編に関わる各社について簡単に解説しました。今回は、統合のチャート図や、統合の流れを解説します。

今後の時系列

2024年11月1日

京成電鉄バスホールディングス設立

2024年11月1日に、京成グループのバス事業会社の経営管理等を事業内容とする、京成電鉄バスホールディングスが設立されました。設立目的は、

東京都・千葉県下においてバス事業を展開する京成電鉄のグループ会社を取りまと
め、バス事業における営業力・採用力を強化するとともに、一体経営として変化に柔軟、
迅速に対応していく体制の構築を図るため。(京成電鉄ニュースリリースより)

とのことで、従来は京成電鉄の直下や京成バスの直下に子会社がありましたが、今後は全てこの京成電鉄バスホールディングスが経営管理を担うことになります。

2025年4月”まで”に経営管理事業を移管するとのことですので、実際には統合の動きは4月以前に始まっているかもしれません。

2025年4月1日

バス事業会社の再編STEP1

この日から再編のSTEP1が実施され、京成バスと東京BRTを除いた再編に関わる事業者が全て各地域ごとに統合されます。これにより東京ベイシティ交通、千葉中央バスと言った社名は姿を消すこととなります。車両の塗装や運行形態等がどうなるかは定かではありませんが、歴史ある社名が消えることには寂しさを感じます。2025年1月現在、塗装こそ変わっていませんが、一部の会社では社名ロゴが消され、テープで社名を記入し準備段階のような車両が出始めていますので、いよいよ統合が目前に迫っているという印象を受けます。

2026年4月1日

この日は再編のSTEP2が実施され、京成バスの名も消えることになります。現段階で発表されている情報ではこれが完成系となります。

統合のチャート図

京成バス東京

flowchart TD
    0[東京BRT]
    1[京成バス江戸川営業所] --> 1`[京成バス江戸川営業所] -->4
  2[京成バス金町営業所] --> 2`[京成バス金町営業所] -->4
    3[京成タウンバス] --> 3`[京成バス東京] --> 4[京成バス東京]
    5[京成バス奥戸営業所] --> 5`[京成バス奥戸営業所] --> 4
    6[京成バス東雲車庫] --> 6`[京成バス東雲車庫] --> 4

ここは京成グループの都内の事業者のパートとなります。東京BRTは変更なし、京成バスはSTEP2での統合となりますので、STEP1の段階では実質的に京成タウンバスが改名するだけのような印象です。

flowchart TD
    A4[東京ベイシティ交通] --> A5[京成バス千葉ウエスト]
    B4[京成トランジットバス] --> A5
    C4[船橋新京成バス鎌ヶ谷営業所] --> A5
    D4[松戸新京成バス] -->A5
    E4[京成バス松戸営業所] -->E5[京成バス松戸営業所]-->A6
    F4[京成バス市川営業所] -->F5[京成バス市川営業所]-->A6
    A5 --> A6[京成バス千葉ウエスト]

千葉県の西部地域の統合は、オリエンタルランド絡みのベイシティ、トランジットと、新京成系列の統合から始まります。ベイシティとトランジット、松戸新京成と鎌ヶ谷営業所はそれぞれ隣接していますが、この間には京成バス市川営業所のエリアが挟まるため、STEP1の段階では少々違和感を持つかもしれません。また、鎌ヶ谷営業所は西部地域であるにも関わらず、船橋駅を拠点に西は西船橋まで路線を持つ京成バスシステムがここに入らないことにも違和感はあります。
また、車両に附番されている車両番号にも問題があります。京成トランジットバスはM〇〇〇で問題ありませんが、京成バス松戸営業所と松戸新京成バスはともに3000番台、東京ベイシティ交通と船橋新京成バス鎌ヶ谷営業所は1000番台を附番しています。また、東京ベイシティ交通のコミュニティバス用は2000番台、貸切車には3000番台もあり、これは他社と被ることになります。この問題をどう解決するかも注目です。

flowchart TD    
    G4[船橋新京成バス習志野営業所] --> G5[京成バス千葉セントラル]
    H1[京成バスシステム]-->G5
    I1[ちばレインボーバス]-->G5
    J1[千葉海浜交通]-->G5
    G2[京成バス新都心営業所] --> G2`[京成バス新都心営業所] --> G5
    G3[京成バス習志野出張所] --> G3`[京成バス習志野出張所] --> G5
    G7[京成バス新習志野高速営業所] --> G7`[京成バス新習志野高速営業所] --> G5
    G6[京成バス長沼営業所] --> G6`[京成バス長沼営業所] --> G5

ここは千葉県の中央部、船橋から千葉市西部までをエリアとするグループです。こちらも船橋新京成習志野営業所とちばレインボーバスは隣接したエリアですが、特に千葉海浜交通がSTEP1の段階では飛び地のような格好となります。

flowchart TD
    K1[千葉交通] --> K5[京成バス千葉イースト] --> K5`[京成バス千葉イースト]
    L1[千葉中央バス] --> K5
    M1[千葉内陸バス] --> K5
    N1[ちばフラワーバス] --> K5
    O1[ちばグリーンバス] --> K5
    P1[ちばシティバス] --> K5
    Q1[成田空港交通] --> K5
    R1[京成バス千葉営業所] --> R1`[京成バス千葉営業所] --> K5`

ここは千葉市以東の事業者を統合しています。京成バス本体は千葉営業所のみで、他の7社がSTEP1で一気に統合しますので、動きが激しい印象があります。これにより千葉駅東口のバスターミナルに来るバス会社の種類は大幅に少なくなり、STEP2が完了すれば京成バス千葉イースト、小湊鐡道、あすか交通、高速バスの日東交通と九十九里鉄道のみとなります。千葉中央バスと千葉内陸バス等一部車両番号も被りますが、千葉中央バスでは改番が進んでいるようです。

まとめ

記事執筆時の2025年1月現在、いよいよ統合への動きが社外にも見えてきたように思えます。特に車両番号の改番、ロゴの消去等が目立つ状況です。今後は効率化のため担当路線の変更やダイヤ改正なども行われるかもしれません。またバスマニアとしては何より塗装変更や、事業者ごとの特徴の変化が気になるところです。個人的には、東京ベイシティ交通が長尺いすゞ車でキビキビとした走りをするのを今後も見たいところですが、果たして見れるのでしょうか…

今後も動きがあれば記事を投稿していきますので、宜しければ是非ご覧ください。

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